接点動作確認

GX WORKS2について簡単な操作方法を説明しましたので、復習もかねてa接点やb接点の動作を確認していきます。また接点の動作を確認するなかでGX WORKS2の使い方も合わせて説明していきます。まず次のような回路を作り、シミュレータを起動してください。

まず「X3」はa接点でONしていない状態です。そのため「M0」のコイルもONしていません。(OFF状態です。)「M0」を使い説明します。「M0」のコイルがOFF状態なので「M0」のa接点はつながっていません。 上の回路を見ても分かると思いますが、「M0」のa接点の部分は塗りつぶされていません。これはつながっていないことを意味します。そのため「M0」の右側にある「M1」のコイルもOFF状態です。
次に「M1」のb接点を見てください。b接点部分が塗りつぶされていると思います。これは「M1」がOFF状態なので、「M1」のb接点はつつながっています。そのため「M1」の接点の右側の「M2」のコイルはONしています。コイルが塗りつぶされている状態がON状態です。

このようにa接点は通常つながっていない接点で、その接点のコイルがONすればつながる接点です。反対にb接点は通常つながっている状態で、この接点のコイルがONすれば離れる接点です。実際に動かして確認してみましょう。

「X3」を強制ONしてみてください。強制ONはモニター状態で接点にカーソルを合わせて「SHIFT」+「ENTER」キーです。すると「M0」がONします。 次に「M0」のa接点を見てください。塗りつぶされていると思います。これがON状態です。「M0」の接点がつながっているので「M1」のコイルがONしています。 「M1」のコイルがONしているので「M1」のb接点が離れています。そのため「M2」のコイルはOFFとなります。実際に何回か「X3」をON⇔OFFすれば動きがよく分かると思います。

パルス接点

パルスという言葉を聞いたことがあると思います。なくてもこれから説明するので大丈夫です。パルスとは一瞬だけ動作する接点です。正確には1スキャンのみONする接点です。これはコイルに対してパルス動作を行うように指定(命令)することで使うことができます。 またパルスは基本的にOFF→ONになった瞬間ONするので、再度ONさせるには一度OFF状態にする必要があります。言葉だけでは難しいので実際に回路を作って確認しましょう。ここでは簡単な回路挿入方法も一緒に説明します。

まずは現状の回路を編集します。上記のように、「M0」のコイルと「M1」のコイルの間にスペースを挿入します。通常は上書モードなので、そのまま命令やコイルを追加すると「M1」の行が上書されてしまうためです。
「M0」のa接点部分にカーソルを合わせ、「SHIFT」+「INSERT」キーを押してください。メニューの「編集」→「行挿入」からも実行できます。ショートカットキーは忘れたときはメニューから行ってください。ショートカットキーも書いてあります。
今回は「M0」の接点にカーソルを合わせましたが、実際は「M0」の行であればどこでもかまいません。カーソルの位置によってどのように挿入されるかいろいろ試してみるのもいいです。戻したいときはメニューの「編集」→「回路変換後の状態に戻す」で戻せます。

行を挿入するとこんな感じで挿入されると思います。この状態では挿入した部分のみが編集中になっています。(色が灰色になっています。)「X3」がONすると「M0」がONしますが、同時にパルス命令で「M10」をONさせます。そのため「M0」の下にぶら下げる感じで回路を追加します。次のように「X3」の右側にカーソルをおいてください。

この位置から下方向に罫線を描きます。GX WORKS2は罫線を描くことがすごく楽になりました。罫線の描き始めの位置(ここでは「X3」の右側)で「CTRL」キーを押します。

「CTRL」キーを押したまま「↓」キーを押します。これで縦罫線が描けます。このように「CTRL」キーを押しながら矢印キーを押せば、縦でも横でも罫線が描けます。
もしGX Developerであれば横罫線は「F9」キー、縦罫線は「SHIFT」+「F9」キーで描くことができます。少し使いにくいんです。

縦罫線を引いたら、そのまま「F8」キーを押して命令を入力してください。

「pls m10」と入力します。plsの後はスペースを入れます。自動的に大文字になるので小文字のままで大丈夫です。これは「M10」のコイルをパルスとして動作させるという命令です。つまり「X3」がONしたとき「M10」一瞬しかONしません。

入力完了するとこんな感じになります。横方向の罫線は自動的に引かれるため、あえて入力する必要はありません。この回路をRUN中書込するか変換してコンパイルしてください。
次に下記のように「M10」の接点と「M11」のコイルを追加します。「M1」のコイルの上に挿入して追加してください。操作方法は説明していますので簡単にできるはずです。

追加したら動作させて見ましょう。シミュレータを起動してモニタモードにするか、すでに起動中でRUN中書込していたらモニタモードにするだけでOKです。そして「X3」をONします。 どうでしょう?「M10」もONしませんし、「M10」の接点もつながらないので「M11」もONしません。これは一瞬しかONしないため、すぐにOFFしているのです。このままではよく分からないので、分かるようにします。「F2」キーを押して書込モードにして、次のように回路を編集します。

「M11」で自己保持にします。そのまま「SHIFT」+「F4」キーでRUN中書込して、「F3」キーを押してモニタモードにしてください。

こんな感じになりましたか?「X3」は先ほどONしているのでON状態です。ですが「M11」はまだONしていません。これは「M10」がパルス命令だからです。パルス命令はOFF状態からON状態になったときの1スキャン(一瞬)ONします。これを立ち上がりともよびます。 つまり一度「X3」をOFFしないといけません。


「X3」をOFF→ONすると「M11」がONすると思います。最初から説明すると「X3」がONすれば回路がつながり右側の「M0」がONします。そして同様に「PLS M10」の命令もONします。この命令が実行されることで「M10」が1スキャン(一瞬)ONします。
「M10」が一瞬でもONすることで、「M11」がONして自己保持状態となります。「M10」が一瞬ON→「M11」も一瞬ON→「M11」の接点も一瞬ONして「M11」のコイルをONし続ける自己保持状態に持ち込みます。

「M10」はパルスなので1スキャンONしたらOFF状態となります。そのためモニタでは「M10」の接点が塗りつぶされていないのです。確認をします。「M11」のコイルを強制OFFしてみてください。「SHIFT」+「ENTER」キーです。

「M11」が問題なくOFFできたと思います。これは「M10」の接点がON状態ではないということです。「X3」を再度OFF→ONすれば「M11」がON状態になると思います。

パルス命令の接点はモニタでは確認できないので、動作確認をするときは設備動作に影響がなければこのように一時的に自己保持回路を追加して確認します。

パルス命令は実際によく使用されます。どのような箇所に使用されるかというと、一度しか動作させたくない場合です。例えばスイッチを押し続けると何回も同じ動作を繰り返してしまう状態は設備によっては危険な場合もあります。 パルス命令では一度押せば一回動作。再度動作させたい場合は一度スイッチをOFFして再度ONする必要があります。他にもいろいろ使い方はありますが、使っていく上で少しずつ引出しを増やしていきましょう。

以上が接点の動作確認です。a接点とb接点の実際の動きをGX WORKS2で見てみました。もう少しGX WORKS2の使い方を中心とした講座を続けようと思います。



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