シーケンス制御講座
シーケンス制御の基本となるリレーの解説です。ラダー図はリレー回路がベースになっており、リレーを理解することはラダー図の学習に直結します。a接点・b接点・タイマーリレーをイラストと動画でわかりやすく説明します。
作成日:2010年
更新日:2026年04月21日
リレーとは
シーケンス制御の基本、リレー回路の説明をします。リレー回路を理解すればPLCのプログラム(ラダー図)を作るのが格段に容易になります。まずはリレーがどのようなものか見ていきましょう。
上の写真が一般的なリレーです。端子台に取り付けてあるため、配線をネジで行うことができます。通常は透明なリレー部分と黒い端子台の部分は別々に購入します。では、このリレーはどのような役割を担っているのでしょうか?
上の写真はリレーを横から見た写真で、中にある青いテープの部分がコイルです。このコイルに電圧をかけると電磁石になり、右側の接点を引き付けます。接点が引き付けられることでスイッチのような動きが生まれます。コイルにはACタイプ・DCタイプなど種類がありますので、電圧と種類をよく確認して使用してください。
リレーの基本動作:コイルに電圧をかける → 電磁石になる → 接点を引き付ける → 接点がスイッチのようにON/OFFする

リレーの接点について(a接点・b接点)
写真ではわかりにくいため、イラストで解説します。まず下のイラストはリレーに電源を供給していない(通常の)状態です。
この状態では接点のCとBが導通しており、CとAは離れています。次にリレーのコイルに電圧をかけると、コイルが電磁石になって接点を引き付けます。
コイル動作後はCとAが導通状態になり、CとBは離れます。
- a接点(C-A間):普段は導通がなく、コイル動作でONになる接点
- b接点(C-B間):普段は導通があり、コイル動作でOFFになる接点
- COM(コモン):a接点・b接点に共通する端子(C)のこと
リレーソケット
リレーは透明なカバーに収められており、接点は2個または4個のものが制御用途でよく使われます。リレーの端子は下方に出ており、端子台(ソケット)に挿して使うのが一般的です。ソケットに挿した場合の端子配列を確認しておきましょう。
上の図は一般的な配列です。リレーの上面・ソケット側ともに端子番号が記載されています。基本的に内側の端子同士がa接点となります。初めて使用する際は必ず確認してください。
リレーを動作させてみる
では実際に接続して動かしてみましょう。まず下記の図のように電気記号を定めておきます。
これは簡略化した記号です。メーカーによっても記号が異なりますが、回路を理解するうえでは問題ありません。では簡単な回路を見てみましょう。
上の図では、押しボタンスイッチを押すとリレーのコイルに電流が流れ、接点が動作して電球が点灯します。スイッチを放すと電球は消灯します。この回路自体は押しボタンスイッチで直接電球を点けるのと変わりありませんが、次の回路でリレーを使う意味がわかります。
この回路では電球をLEDに変更しています。LEDはDC電源で動作するため、AC電源の押しボタンスイッチと直結できません。そこでリレーの接点を介してDC回路のLEDを点灯させています。リレーを使うことで、異なる電圧や系統の回路を安全に切り替えることができます。
タイマーリレーについて
タイマーもリレーと基本的な構造は同じですが、接点が動作するタイミングを任意に設定できる点が異なります。
上の回路でタイマーを1秒に設定した場合、押しボタンスイッチを押すとタイマーのコイルに電流が流れます。ただし接点はすぐには動作せず、1秒後に動作してランプが点灯します。このようにタイマーによって動作のタイミングをずらすことができます。タイマーリレーはシーケンス制御・リレー制御において非常に重要な部品です。
リレーの基礎知識が身についたところで、次はセンサーなどの信号をリレーへ入力する方法を解説します。制御回路があっても入力信号を取り込めなければ意味がないため、リレー制御の前に信号の入力方法を確認しておきましょう。
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