シーケンス制御講座

ラダー回路の作成(オムロン)

シーケンス制御講座 初級編 ラダー回路の作成(オムロン)

このページではCX-Programmerを使って回路の入力方法を学習できます。自己保持回路を実際に作りながら接点やコイルの入力方法を学習できます。入力方法が分からないとラダー図は作成できないので、必ずできるようになってください。

作成日:2018年03月10日
更新日:2021年04月20日

CX-Programmerの起動

CX-Programmerを使用して簡単なラダー回路を入力してみます。ここでは操作方法を覚えてください。まずはCX-Programmerを起動して、「ファイル」→新規作成からこれから使用するPLCのタイプを選択してください。

接点やコイルの入力

画面が表示されました。右側の大きなウインドウ内にラダー図を作成していきます。ウインドウ内をクリックすると青色の四角が移動すると思います。キーボードの十字キーでも移動できます。この四角の中に接点などを書いていきます。とりあえず左上に戻しましょう。そして「C」のキーを押してください。

上のアイコンから入力する場合は、まず「a接点」のマークをクリックします。するとマウスカーソルが選択からa接点のマークに変わります。この状態で入力したいところで再度クリックするとa接点の入力ができます。

このように入力画面が出てきます。これはa接点を入力するのですが、接点の番号の入力を求めてきています。PLC入力I/Oの「2.00」に押しボタンスイッチを接続していると仮定します。そこで「2.00」と入力してエンターキーを押します。続いてコメントの入力画面が出てきます。


コメントは分かりやすい名前をつけましょう。ここでは「押ボタンスイッチ」としました。スイッチのことを「SW」や「PB」と省略して書く場合があります。入力が終わったらエンターキーを押してください。

入力したブロックの右側に赤色のラインが入ったと思います。これは、このブロックがエラーという意味です。現在a接点を入力しただけでコイルもないためエラー表示となっています。コイルを書き回路をつなげれば赤いラインは消えます。次のように回路を作ってみてください。

右側にある「W0.00」はコイルです。「o」のキーを押せば入力できます。上のアイコンにも表示されています。「2.00」に並列にある「W0.00」の接点は「w」キーで入力できます。もしくは「c」でa接点入力した後、そのまま「Ctrl」キーを押したまま「↑」のカーソルを押すと縦罫線が入ります。この回路は押しボタンを押すと「2.00」が入り、内部リレーの「W0.00」で自己保持をかけています。しかしこれだけではPLC内だけで動作しているだけなので、PLC外部に出力する必要があります。出力コイルを書き込みます。

注意点

注意しないといけないのは、ウインドウの横に番号が書いてあり薄い罫線でブロックが区切ってあると思います。このブロックの中に1つのブロックしかかけないということです。

このように出力コイル「0.00」を書き込めば、PLCの外部へ信号を出力(ランプを点灯)できます。ちなみにこいる「W0.00」と同じブロックに書いてしまうとこのようなエラーになります。

一件エラーには見えませんが、オムロンPLCではこのような記述はできません。左側に赤いラインが入っています。間違えてこのような状態になった場合は、区切りたい部分にカーソルを持っていき右クリック⇒「回路分割」で修正できます。

どうしても同じブロックに書きたい場合は、先頭の1つの接点(常時ONがよい)でつなげるなどの処理が必要です。

これで回路は完成です。三菱PLCの場合、変換という作業がありましたが、オムロンPLCはオフライン(PLCと接続していない状態)の作業では必要ありません。入力して左側の赤いラインが消えたら完了です。

今度はこの回路を修正してみましょう。この回路は自己保持を切ることができないので、切れるようにします。「2.01」のb接点を追加します。「2.00」の接点の右側にカーソルを持っていき「/」スラッシュキーを押してください。b接点なので覚えやすいキーだと思います。

仮に「停止ボタン」というコメントにしています。これで「2.01」のボタンを押せばランプは消灯します。この「/」キーは既存の接点の上で押すと、a接点とb接点が入れ替わります。

書き込む回路が完成したら、PLCに回路を書き込んで見ましょう。


PLCへの書き込み
PLCへの書き込み

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