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ラダー図の読み方
(不具合原因調査)

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シーケンス制御講座 初級編 ラダー図の読み方(不具合原因調査)

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このページではラダー図を使って設備の不具合箇所の探し方を学べます。工場などで保全業務を行っている方でラダー図の読み方がわからない方でも、このページで学習していただくとトラブルシューティングのイメージがつかめます。

ポイント:不具合原因調査の基本手順

  • ①まず出力(Yコイル)がONしているか確認する
  • ②OFFなら、そのコイルをONさせる接点(条件)を追跡する
  • モニタ機能でコイル・接点を検索しながら原因箇所を特定する

作成日:2020年01月10日
更新日:2026年05月14日

動画での説明

設備が突然停止した。さっきまで動いていたのに何があったのか?設備保全を担当する方はこのような事態に遭遇することがあると思います。しかもほとんどが目の前で発生するのではなく、発生した後に呼ばれることが多いです。設備を保全する人は設備が何をしているのか・どのような動作をするのかをあらかじめ把握しておく必要があります。

不具合の内容(解説用設備の動作)

まず最初に次のような動作をする設備があると仮定します。単純に製品を左から右に運ぶだけの設備です。

搬送設備の待機状態(製品を左から右に搬送する設備の図解)

搬送用の爪が前進します。

搬送爪が前進した状態の図解

前進端まで行くと前進端のリードスイッチ(シリンダセンサー)がONして、次は右方向へ搬送します。

搬送爪が右方向へ移動する図解

搬送端まで行くと搬送端のリードスイッチがONするので、搬送完了となり待機位置へ戻ります。

搬送完了後に待機位置へ戻る図解

正常であればこのように製品を搬送します。では設備が突然停止した場合を考えます。例えば搬送爪が前進した後に右に動作しない場合を想定してみましょう。

搬送爪が前進したまま右に動かない不具合の状態

ラダー図で原因を追跡する手順

実際はすぐに原因はわかりません。なぜ動かなくなったのか、ラダー図を使って原因を追跡します。まず最初に行う作業は出力が出ているかの確認です。出力が出ているのにシリンダが動作しない場合はシリンダ本体電磁弁の故障を疑います。右側へ搬送させる出力は「Y102」です。

Y102がOFFのままのラダー図モニタ画面(出力が出ていない状態)

Y102」はONしていません。次に「爪が前進する」という前の動作を確認します。前進用のコイル「Y100」はONしています。つまり前進動作までは行っていますが、その後に問題があると推測できます。「Y102」をONさせる接点は「M1053」か「M2412」です。「M1053」はコメントで「手動」と書いてあるため手動操作専用の接点です。自動動作の問題なので無視し、「M2412」を調べます。

調べ方ですが、モニタモード読出モードにして、調べたい接点の上にカーソルを移動して「エンター」キーを押します。今回は「M2412」の上にカーソルを置いて「エンター」キーを押します。

GX DeveloperのM2412接点検索ボックスの画面

「M2412」が入力された検索BOXが表示されます。「エンター」キーを押すと「M2412」の接点やコイルを順番に表示します。コイルのみ検索したい場合は「F7」キーを押してコイル記号を選択します。この検索方法はモニタモード・読出モードでのみ使用可能です。書込モードやモニタ書込モードでは使えないので注意してください。

M2412コイルに移動したラダー図(M250がOFFのため原因調査中)

「M2412」のコイルに移動すると「M250」がONしていないことがわかります。「M2411」で搬送爪を前進させ、次に「M250」がONすると「M2412」がONして搬送爪が右方向に移動します。コメントを見れば原因はわかりますが、念のため「M250」のコイルも調べます。

M250コイルの確認画面(M200がOFFのため前進端リードスイッチを疑う)

「M250」のコイルに移動すると「M200」がONしていないことがわかります。これは前進端のリードスイッチがONしていないか、後退端のリードスイッチが壊れて常時ONになっている場合に発生します。念のため「M200」のコイルも確認します。

X100(搬送爪前進端リードスイッチ)がOFFのまま──原因箇所の特定

搬送爪前進端の「X100」が実際にONしていないことがわかります。シリンダセンサーの故障か何らかの原因でONできない状態です。これで異常個所が特定できたので、ここから実際の修理作業に移ります。

今回は出力部分から異常箇所を追っていく方法を解説しました。これは原因特定の基本的な流れなので必ず覚えてください。慣れてくれば見ただけで異常箇所を特定できるようになります。


GX Works2の起動

よくある質問(FAQ)

Q. 設備が停止したときの不具合調査の基本手順は何ですか?

A. まず出力コイル(例:Y102)がONしているかをモニタで確認します。OFFなら、そのコイルをONさせる接点を上流に向かって追跡し、OFFになっている原因箇所を特定します。

Q. モニタモードと読出モードの違いは何ですか?

A. どちらもラダー図の接点やコイルの現在状態を確認できます。モニタモードはリアルタイムで状態が更新され、読出モードはプログラムの閲覧に特化しています。接点検索(エンターキーによる検索)はどちらのモードでも使用できます。

Q. 接点をコイルのみで検索する方法を教えてください。

A. モニタモードまたは読出モードで調べたい接点にカーソルを置いてエンターキーを押します。検索BOXが表示されたら「F7」キーを押してコイル記号を選択し、エンターキーを押すとコイルのみを検索できます。

Q. 出力はONしているのにシリンダが動かない場合はどうすればいいですか?

A. PLCの出力は出ているのでPLC側の問題ではありません電磁弁の故障エアー圧の不足シリンダ本体の固着など、機械・空圧系統の不具合を疑って調査します。


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