オルタネイト動作
オルタネイト動作というのは、現在ONの時にボタンを押すとOFFになり、現在OFFの時にボタンを押すとONになる動作です。スイッチを押すたびにONとOFFが切り替わる動作のことです。
作成日:2017年05月10日
更新日:2022年12月26日
オルタネイトとモーメンタリ
オルタネイトやモーメンタリと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?スイッチなどをカタログで選ぶ時にも出てきます。簡単に説明します。
まずモーメンタリの説明です。車のクラクションを思い浮かべてください。ハンドルのクラクションボタンを押すと大きな音が出ます。そして放すと音が消えます。つまり押している間だけ音が出ます。このような動作をモーメンタリ動作と呼びます。普通の押しボタンスイッチです。シーケンサーに接続すると、押している間だけ「X」に入力されます。
次はオルタネイトです。モーメンタリとは動作が違い、一度押せば押した状態のままになり、もう一度押せば話した状態になります。テレビの主電源のような感じです。シーケンサーに接続すると、一度押せばスイッチを放しても「X」に入力された状態となり、再度押せば「X」への入力はなくなります。
オルタネイト動作の書き方
シーケンサーに使用するスイッチはモーメンタリが多いので、今回はモーメンタリのスイッチを使用して、プログラムによってオルタネイトのように動作させてみます。
動作は単純で、一度スイッチを押せばランプが点灯して、再度スイッチを押せばランプは消灯します。それの繰り返しです。一度押せば運転モード、再度押せば停止モードのようなプログラムにも使用できます。
単純に上から順番に書けばこのようなプログラムになると思います。
少し長くなりますが、このような感じで「X10」を押せば「M203」がはいり、再度押せば「M203」は消えます。連動させて「Y10」のランプを点灯させています。しかし、まだ簡単に書く方法があります。
簡単なオルタネイト動作回路
これでどうでしょう。「X10」を押せば「M200」がパルスで入ります。最初のスキャンは上側の接点で「M201」が動作しますが、次のスキャンで「M200」は切れていますので、自己保持がかかります。再度「M200」を入れれば自己保持を解除する仕組みになっています。
これらの回路の解説は動画で行っていますので、興味ある方は確認してみてください。
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