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シーケンス制御講座 中級編 PCパラメータ

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PCパラメータとはPLCのプログラムではなく、シーケンサ(PLC)本体の基本設定です。デバイスのラッチ(キープ)領域・プログラム設定・I/O割付・ファイルレジスタなど、知らないと困る設定項目をわかりやすく解説します。

作成日:2015年01月10日
更新日:2026年05月23日

PCパラメータとは

PCパラメータとは、PLCのラダー図プログラムとは別に設定するシーケンサ本体の動作設定のことです。プログラムの作成では意識しないことが多いですが、「データレジスタの値を電源を切っても保持したい」「複数のプログラムを管理したい」といった要件が出たとき、PCパラメータの設定が必須になります。

PCパラメータで設定できる主な項目:デバイス設定(ラッチ領域)プログラム設定I/O割付ファイルレジスタ設定。機種によって設定項目が異なります。

例えばデータレジスタは通常、シーケンサの電源を切ると値がクリアされます。しかしPCパラメータの「ラッチ(キープ)領域」を設定すれば、電源を切っても値を保持できます。このようにPCパラメータはシーケンサ(PLC)本体の動作を細かく制御する設定です。

PCパラメータの設定方法

GX Works2でのPCパラメータ設定方法を説明します。画面左側のプロジェクトデータ一覧から「パラメータ」→「PCパラメータ」をダブルクリックします。表示されていない場合はメニューの「表示」→「プロジェクトデータ一覧」から表示してください。

GX Works2のプロジェクトデータ一覧でPCパラメータを選択する画面

クリックすると設定画面が表示されます。機種によって表示項目が異なります。ここではQ02Hを使用しています。FXシリーズ等では表示項目が少ない場合があります。

PCパラメータのデバイス設定画面

まず設定しておきたいのが「デバイス設定」です。デバイス設定タブをクリックします。例えば「データレジスタ」のD1000〜D5000を電源を切っても保持したい場合、「ラッチ(1)先頭」に1000、「ラッチ(1)最終」に5000と入力して「設定終了」ボタンを押します。

次にプログラム設定です。QシリーズなどCPUに複数のプログラムを持てる機種では必ず設定してください。

PCパラメータのプログラム設定画面

「プログラム設定」タブをクリックします。最初は何も登録されていません。

MAINプログラムを登録する画面

「MAIN」プログラムを動作させるには、プログラム一覧から「MAIN」を選択して「挿入」をクリックします。実行タイプは通常「スキャン」にします。「初期」にするとシーケンサ起動時に1スキャンしか動作しません。

I/O割付の設定方法

次は「I/O割付」の設定です。他の設備のプログラムを流用する際、すでに基本設定がされていると新たに設置したユニットを認識しない場合があります。

I/O割付の設定手順:①必要ユニットをすべて取り付ける → ②シーケンサに電源を投入してパソコンと接続 → ③通信設定を行う → ④ベースモードを「自動」に設定 → ⑤「PCデータ読出」を実行

I/O割付の設定画面でベースモードを自動に設定する

シリアルコミュニケーションなどを使用するとき、スロットにさした状態で「スイッチ設定」を押します。

スイッチ設定画面でスイッチ1〜5に値を設定する

スイッチ1〜5に値を設定してください。設定内容は各ユニットのマニュアルを参照します。設定後は「設定終了」を押し、メニューの「オンライン」→「PC書込」でパラメータを書き込みます。書込み後は一度シーケンサを再起動させてください。これで設定完了となります。

ファイルレジスタの設定方法

ファイルレジスタを使用する場合の設定を説明します。

PCファイル設定のファイルレジスタ設定画面

ファイルレジスタはデータレジスタと同様に値を記憶できるデバイスです。基本的にデータレジスタと同じ感覚で扱えますが、書き込みはパルスで書き込むようにしてください。FXシリーズは使い方が少し異なるため、各CPUのマニュアルを確認してください。

標準では「使用しない」になっています。

ファイルレジスタの領域を標準RAMに設定する画面

まずファイルレジスタの領域をどこに作るか決めます。ここでは標準RAMを選択しました。これはCPUが最初から持っている領域で、設定しないと使用できません。

設定が終わったら「設定終了」ボタンを押し、シーケンサに書き込んでください。書込み方法はメニューの「オンライン」→「PC書込」からパラメータを選択して書き込みます。書込み後にシーケンサを再起動させれば確実に設定が反映されます。

よくある質問(FAQ)

PCパラメータとPLCプログラム(ラダー図)の違いは何ですか?
PCパラメータはPLC本体の動作設定(ラッチ領域・プログラム設定・I/O割付など)であり、ラダー図プログラムとは別物です。PCパラメータはシーケンサ自体の動作ルールを決め、ラダー図はその上で動く制御プログラムです。
ラッチ(キープ)領域とは何ですか?
シーケンサの電源を切っても値を記憶しておく領域のことです。デバイス設定でラッチ(1)先頭とラッチ(1)最終にデバイス番号を入力することで設定できます。生産カウントや累計値など、電源を切っても保持したいデータに利用します。
PCパラメータを変更した後は何をする必要がありますか?
変更後はメニューの「オンライン」→「PC書込」でPLCにパラメータを書き込んでください。書き込んだ後はシーケンサを再起動させると確実に設定が反映されます。特にスイッチ設定やI/O割付は再起動が必要です。
FXシリーズではPCパラメータの設定が少ないのはなぜですか?
FXシリーズはQシリーズに比べてシンプルな構成のため、設定できる項目が少なくなっています。例えばプログラム設定(複数プログラム管理)はFXシリーズにはない場合があります。お使いの機種のマニュアルで確認してください。
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