BCD出力のタイトル画像

BCD出力

シーケンス制御講座ロゴ

シーケンス制御講座

シーケンス制御講座おすすめ教材
シーケンス制御講座おすすめ教材

BCD出力(二進化十進数)とは、4つのビットを使って1桁の数値0〜9を表現する方法です。PLCから7セグ表示機やロボシリンダへ数値を出力する際に使います。バイナリ出力との違いと、PLCでのBCD出力のラダー図の書き方を動画付きでわかりやすく解説します。

作成日:2015年
更新日:2026年05月23日

BCD出力とは

BCD出力について説明します。BCD(Binary-coded decimal)は二進化十進数であり、二進数表示のものを10進数で表示を行ないます。簡単に説明すると4つのビットを使って1桁の数値0〜9を表現する方法です。1桁で4ビット必要なので2桁だと8ビット必要になります。

BCD出力のポイント
・1桁の表示に4点の出力(4ビット)が必要
・2桁なら8点、3桁なら12点と桁数×4点の出力が必要
・主な用途:7セグ表示機への出力・ロボシリンダの制御

バイナリ出力

BCD出力の前に、バイナリについて簡単に解説しておきます。二進数とは2で桁が上がるもので、0か1かの組み合わせです。十進数は10で桁が上がるため、皆さんが普通に使用している数値のことです。

シーケンサの8点出力のビット構成図

とりあえずシーケンサーの出力をイメージします。この8点の出力で、何通りのパターンの出力が可能でしょうか?実は256通りのパターンが出力できます。

バイナリ出力のビット重み付け説明図

上の図のように「Y0」を1として、2倍に増やしていきます。そして出力されたアドレスの値を足していけばいいのです。ためしに行ってみましょう。

バイナリ出力の計算例:Y0・Y2・Y5がONで合計37

「Y0」、「Y2」、「Y5」がONしていると仮定します。上の図のように足せば、合計が37になります。出力が全く出ていない場合は0ですし、すべて出力されれば255になります。0〜255の256パターンの出力です。この出力方法をバイナリ出力とよんだりします。

BCD出力

「BCD出力」は一桁を4個の出力で表示します。1〜9の数値を「Y0」〜「Y3」の4個の出力接点で出力します。上記の説明では、4個出力で0〜15までの数値が出力できました。これを0〜9まで使用して一桁に使用します。これが「BCD出力」です。

「BCD出力」で12という数値を出力すると、勝手に桁上げされます。そのため「Y0」〜「Y7」までの接点が必要です。一桁4点の出力(ビット)と覚えてください。

BCD出力の一桁4ビット構成説明図

上の図のような感じで一桁4点の出力で扱います。二桁目は十の桁です。そして下の図のように出力させてみます。

BCD出力で69を出力した場合の接点ON/OFF図

「Y0」〜「Y3」までが一桁目なので、「69」の出力となります。これが「BCD出力」です。使用用途としては7セグ表示機への出力が主です。また最近ではロボシリンダの制御にもよく使用されています。

BCD出力の実際の出力例まとめ図

ラダー図の書き方

ラダー図の書き方は次のようになります。

BCD命令を使ったラダー図の書き方例

ここでは「D10」の値を出力するのですが、K2Y0に出力します。これは「Y0」から2桁分出力するという意味です。つまりこのように出力すると、「Y0」〜「Y7」までを使用します。
※BCD命令では10以上の数値は桁が上がってしまいます。4点の出力で15まで出力させたい場合はBCDの部分をMOVに変更してみてください。[MOV D10 K2Y000]

シーケンサーの種類にもよりますが、上記ラダー図では出力できない場合があります。その時は[BCD]の部分を[BCDP]に変更してみてください。

よくある質問(FAQ)

BCD出力とバイナリ出力の違いは何ですか?
バイナリは4ビットで0〜15を表します。BCDは4ビットを1桁に使い0〜9のみを表します。一桁ごとに4点の出力が必要で、2桁なら8点、3桁なら12点が必要です。BCDは人が読める数値を直接出力できる特徴があります。
BCD出力はどのような機器に使いますか?
7セグ表示機やロボシリンダの制御などに使います。外部の表示機器や専用機器にBCDで数値を出力する場面で使います。最近ではロボシリンダの位置指定にもよく使用されています。
ラダー図でBCD出力を書くにはどうすればよいですか?
[BCD D10 K2Y0]のように書きます。K2は桁数(2桁)、Y0は出力の開始アドレスです。うまく動作しない場合は[BCDP D10 K2Y0]のようにパルス実行に変更してみてください。
BCD出力で15まで出力したい場合はどうすればよいですか?
BCD命令では10以上は桁上がりしてしまいます。0〜15(4ビット全範囲)を出力したい場合は、BCD命令ではなくMOV命令を使用してください。[MOV D10 K2Y000]のように書きます。
シーケンス制御講座おすすめ教材バナー

図解入門 よくわかる最新 シーケンス制御と回路図の基本はKindle版(電子書籍)です。単行本ご希望の方は、フォーマットで単行本を選択してください。または、トップページよりご購入ください。

シーケンス制御講座バナー
Copyright (C) 2010 シーケンス制御講座, All rights reserved.