シーケンス制御講座
PLC(シーケンサー)からのラダー図の読出しとモニタ機能の使い方を解説します。PC読出の手順、F3キーでのラダーモニタ、強制ON/OFF(Shift+Enter)によるデバイス操作など、PLC操作の基本テクニックを習得しましょう。
【このページのポイント】
- PLC読出しは「オンライン」→「PC読出」で実行する(STOP不要)
- F3キーでラダーモニタを開始し、F2キーで書込みモードに戻る
- モニタ中はShift+Enterで接点・コイルを強制ON/OFFできる
- コメントはパソコン内のデータを残し、ラダー図のみを読出すと効率的
作成日:2012年03月26日
更新日:2026年05月18日
PLCからのラダー図読出し手順(PC読出)
PLC(シーケンサー)からラダー図を読み出します。メニューの「オンライン」→「PC読出」を選択してください。このとき、シーケンサーと通信が可能な状態にしておく必要があります。
書込みと同様に、必要な部分にチェックを入れて読み出します。読出し後は通常どおり編集できます。読出しは書込みと異なり、シーケンサーをSTOP状態にする必要はありません。つまり設備を稼働させたまま読み出すことができます。
プロジェクトを新規作成していない状態でも読出しは可能です。その場合、読出し後に自動でプロジェクトが作成されます。
初めて読出しを行う場合はコメントの読出しも試してみましょう。シーケンサー内にコメントが保存されていれば同時に読み出せます。パソコン内にすでにコメント付きデータがある場合は、ラダー図のみを読み出すのがおすすめです。
現場でよくあるケースとして、パソコン内にはコメント付きのデータがあるが、他の人が手を加えた最新のラダー図はシーケンサー内にある、という状況があります。この場合はコメント付きプロジェクトを開いた状態で「PC読出」を実行し、コメントのチェックを外してラダー図のみを読み出すのが正しい方法です。これによりコメントを保持したまま最新のラダー図に更新できます。
ラダー回路のモニタ方法(F3キー)
ラダー回路のモニタとは、実際のPLC(シーケンサー)が今どのように動作しているかをパソコン上で確認できる機能です。ラダー図が表示された状態で「F3」キーを押してください。コイルがONしていれば塗りつぶされて表示され、接点が導通していれば塗りつぶされます。例えば「X1」に信号を入力(X1とCOMを短絡)すれば、ラダー図上の「X1」も塗りつぶされてON状態を確認できます。
モニタモードを終了するには「F2」キーで書込みモードに切り替えるか、「Alt+F3」キーで通信のみを切断します。
モニタは基本的に回路照合なしで実行できます。ただし、パソコン内のプロジェクトとシーケンサー内のプログラムが異なる場合、接点・コイルの動きはPLCの実際の動作を表示しますが、ラダー図の表示と一致しないためデバッグに支障が出ます。PC読出で最新の回路を読み出してからモニタすることをおすすめします。
強制ON/OFFキー(Shift+Enter)の使い方
便利な機能として、モニタモード中に接点やコイルの上にカーソルを移動して「Shift+Enter」を押すと、強制的にONさせることができます。もう一度押すとOFFになります。この機能は「オンライン」→「デバッグ」→「デバイステスト」と同じで、デバイス番号を入力しなくてもラダー図上から直接操作できます。
注意点として、コイルを強制ONしても、次のスキャンでラダー図の条件がOFFであれば再びOFFになります(1スキャンのみON)。コイルをON状態で保持させるには自己保持をかけるか、CPUをRUN→STOPにしてプログラムの実行を停止させた状態でテストするのが効果的です。
モニタモードでは右クリックメニューも変わり、「一括モニタ」など便利な項目が追加されます。ぜひ活用してください。
読出し・書込み・モニタの基本操作が習得できたら、実際に回路を作成してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. PC読出しでシーケンサーをSTOP状態にする必要はありますか?
A. PC読出し(ラダー図の読み出し)はSTOP状態にする必要はありません。シーケンサーが稼働中(RUN状態)のまま読み出せます。一方、パラメータの書込み時にはSTOP状態が必要ですのでご注意ください。
Q. コメントを残しつつ最新のラダー図だけを読み出す方法は?
A. パソコン内のコメント付きプロジェクトを開いた状態で「オンライン」→「PC読出」を実行し、コメントのチェックを外してラダー図のみを選択して読み出します。これにより、コメントはパソコン内のデータを保持したまま、ラダー図だけを最新に更新できます。
Q. 強制ONしてもコイルがすぐOFFになるのはなぜですか?
A. PLCはスキャン実行(ラダー図を上から下へ繰り返し処理)するため、次のスキャンでラダー図の条件がOFFであればコイルもOFFになります。コイルをON状態で保持するには自己保持回路を使うか、CPUをSTOP状態にしてプログラムの実行を止めてからテストしてください。
Q. F3キーでモニタを開始できない場合は?
A. 通信設定が正しく行われていないか、シーケンサーとの通信が確立されていない可能性があります。「オンライン」→「接続先指定(通信設定)」を確認し、通信テストを行ってからモニタを開始してください。
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