シーケンス制御講座
三菱PLCのファイルレジスタはデータレジスタの拡張デバイスです。ここではQシリーズのファイルレジスタの設定方法と、ブロック切替方式(Rデバイス)と連続アクセス方式(ZRデバイス)の違いを解説します。
作成日:2023年07月12日
更新日:2026年05月24日
ファイルレジスタとは
ファイルレジスタはデータレジスタの拡張用デバイスで、データレジスタと同じように使用できます。設定しないと使用できませんが、設定すればデータレジスタとは別のデバイスとして利用できるようになります。
データレジスタは内部ユーザデバイスという領域に保存されますが、ファイルレジスタは基本的に標準RAMに保存されます。保存場所は違いますが、ラダー図上での扱いはほぼ同じです。
FシリーズとQシリーズではファイルレジスタの仕様が異なります。本ページはQシリーズを対象にしています。
ファイルレジスタの設定方法
ファイルレジスタの設定は「PCパラメータ」→「PCファイル設定」から行います。

ファイルレジスタの項目が表示されます。初期状態では「使用しない」になっています。この状態でファイルレジスタのデバイスを使うとエラーになります。

設定の選択肢は次の2種類があります。
「プログラムと同一ファイル名を使用」を選択した場合

この設定ではPLC内に複数のプログラムがある場合、それぞれのプログラム名のファイルレジスタが作成されます。"プログラムA"から「R0」と"プログラムB"から「R0」は異なるファイルレジスタになります。標準RAM内に作成できるファイルレジスタは1ファイルのみのため、複数プログラムで使用するには別途メモリカードが必要になります。通常はあまり使わない設定です。

「下記ファイルを使用する」を選択した場合(通常はこちら)
標準RAM内にファイルレジスタのファイルを1つ作り、どのプログラムからでも同じファイルにアクセスします。ファイルレジスタ「R0」はどのプログラムからでも同じ「R0」です。通常のデータレジスタと同様に扱えます。

ファイル名はFILEやMAINなど適当でかまいません。容量も指定できます。他に標準RAMを使わないのであれば最大値に設定しておいてかまいません。
ブロック切替方式(Rデバイス)
ファイルレジスタを使う場合、デバイス記号に「R」か「ZR」を使います。「R」を使う場合はブロック切替方式になります。

「R」を指定するだけで自動的にブロック切替方式になります。ラダー内でブロック切替方式と連続アクセス方式を混在して使用できます。
ブロック切替方式ではブロック番号を指定する必要があります。「R0」というデバイスはブロック0の「R0」・ブロック1の「R0」と区別され、ブロックが変わると参照する値が異なります。
ブロックを切り替えるには [RSET] 命令を使います。大量のファイルレジスタを使わないのであれば [RSET K0] でブロックを"0"に固定して使用できます。
1ブロックは32768点(R0〜R32767)で構成されています。それ以上使いたい場合はブロックを切り替えます。
連続アクセス方式(ZRデバイス)
連続アクセス方式では「ZR」デバイスを使います。「ZR0」「ZR10」のように指定します。ブロックという概念はなく、「ZR32767」の次は「ZR32768」と連番でそのまま使えます。

ブロック切替方式と連続アクセス方式でアクセスするデータが変わるわけではありません。指定方法が違うだけで、参照するファイルレジスタは同じです。
RとZRの対応例
ブロック0の「R0」=「ZR0」(同じデータ)
ブロック1の「R1」=「ZR32769」(同じデータ)
連続アクセス方式(ZR)はブロックを意識せずシンプルに扱えるため、実務では連続アクセス方式をよく使います。
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