ラダー図の読み方

ラダー図をはじめてみた方は「なんだこれ?」と思うかもしれません。特に他の言語(C言語など)を使われている方は「ラダー図は特殊なプログラムで理解が難しい」などの言葉はよく聞きます。 ではどのように見れば理解することができるのでしょうか?それはラダー図をプログラムと思わないことです。

そもそもラダー図はリレー回路をパソコン上で作っているようなものです。この講座でも最低限の知識としてリレー回路の学習を推奨しています。学習といっても雰囲気さえ分かればいい程度です。 もちろん実際に配線作業などを行うと、より効果が高いとおもいます。では実際に説明に入っていきます。

まずラダー図をプログラムではなく配線図とイメージしてください。イメージだけです。そして左右にそれぞれ縦の罫線がありますが、これを母線と呼びます。左側の母線から右側の母線に電気が流れるイメージをします。そして電気が流れるには左の母線から右の母線へ横罫線がつながれば流れます。

今回はPLCの入力端子「X0」にスイッチを接続していると仮定します。すると次の図のようになります。

これはスイッチを押していない状態です。左の母線から電気が流れるイメージをします。「X0」の接点はOFFしているので、「X0」の接点で流れは止まってしまいます。つまり左の母線から「M0」のコイルまで罫線がつながっていないので、「X0」の接点の手前で電気は止まってしまいます。 スイッチをONすると次のようになります。

「X0」の両端がつながるので、左の母線から「M0」に向けて電気が流れます。「M0」はコイルなので、ここまで電気が到達すれば「M0」はONします。左の母線が「+極」。右の母線が「-極」とイメージし、コイルに電気が流れてONするイメージです。

このように左側の母線から右側のコイルまでつながればコイルはONします。コイルの位置は基本的に右側で、コイルのさらに右側には何もなく右側の母線に接続されます。最初はこんな感じでイメージすれば大丈夫です。(PLCの機種(メーカー)によってできることが違いますが、今回は「ラダー図を読む」ということで一般的なラダー図で解説します。)

コイルの左側はすべてコイルをONさせるための条件となります。そしてそのコイルの接点も他のコイルの条件になります。そして条件は複数書く事ができます。次のように「X0」の横に「X2」の接点を追加します。

このような接続を”直列接続”や”直列回路”または”AND”などと呼びます。この場合、2つの接点が同時のONしないと「M0」はONしません。

「X0」だけONした状態です。この場合は「X0」は通過しますが、「X2」がOFFしているので図のように「X2」の前で電気が止まってしまうイメージです。では「X2」だけがONした場合はどうでしょうか?

「X2」だけONしても、「X0」がONしていないので「X0」の部分で電気は止まってしまうイメージです。この状態でも「M0」まで電気信号はとどかないので「M0」はONしません。

このように「X0」と「X2」が同時にONしているときだけ「M0」はONします。では次の回路はどうでしょうか?

これは”並列接続”や”並列回路”または”OR”などと呼びます。先ほど説明した直列とは対照的で、「X0」または「X2」のどちらかがONすれば「M0」はONします。もちろん両方ONしても「M0」はONします。

「X0」がONすれば「M0」はONします。

「X2」がONしても同じように「M0」はONします。

「X0」と「X2」両方ONしても全く問題ありません。2つONしたからといって2倍の電気信号が流れるわけではありません。3個でも4個でも全く問題ありません。これが並列回路です。

実際には直列回路と並列回路を組合わせて使っていきます。

ラダー図らしくなってきました。この場合「M1」をONさせるには「M0」と、「X2」か「X3」のどちらかがONしなければいけません。そして「X0」がONすれば「M0」はONします。「M0」の接点を「M1」の条件に使っています。 最終的には「X0」がONで、「X2」と「X3」のどちらかがONすれば「M1」はONします。言葉で説明すると難しくなるので、実際には上の図のようにONしている接点をつなげていくイメージをしてください。 ラダー図はプログラムというよりも配線図なので、電気の流れるイメージをしたほうが動きがよく分かると思います。

次はラダー図に使われる接点について、A接点とB接点の解説を行います。



ラダー図の読み方(接点)
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