シーケンス制御講座
ラダー図の読み方をわかりやすく解説します。ラダー図を「電気が流れる配線図」としてイメージする方法から始め、直列接続(AND)・並列接続(OR)の基本を図解で説明します。まず大まかなイメージをつかんでください。詳細は次のページから解説していきます。
ポイント:ラダー図は一般的なプログラム言語ではなく、リレー回路を図で表現したものです。「プログラム」と思わず「配線図」のイメージで見ると格段に読みやすくなります。
作成日:2018年01月20日
更新日:2026年05月13日
ラダー図をプログラムと思わない
ラダー図をはじめてみた方は「なんだこれ?」と思うかもしれません。特に他の言語(C言語など)を使われている方は「ラダー図は特殊なプログラムで理解が難しい」という声をよく聞きます。では、どのように見れば理解できるのでしょうか?それはラダー図をプログラムと思わないことです。
そもそもラダー図はリレー回路をパソコン上で作成したものです。この講座でも最低限の知識としてリレー回路の学習を推奨しています。実際に配線作業などを行うと、より効果が高いと思います。
まずラダー図を「配線図」としてイメージしてください。そして左右にそれぞれ縦の罫線がありますが、これを「母線」と呼びます。左側の母線から右側の母線に電気が流れるイメージをします。電気が流れるには左の母線から右の母線へ横罫線がつながれば流れます。
今回はPLCの入力端子「X0」にスイッチを接続していると仮定します。すると次の図のようになります。
これはスイッチを押していない状態です。「X0」の接点はOFFしているので、接点で電気の流れは止まってしまいます。つまり左の母線から「M0」のコイルまで罫線がつながっていないので、電気は届きません。スイッチをONすると次のようになります。
「X0」の両端がつながるので、左の母線から「M0」に向けて電気が流れます。「M0」はコイルなので、ここまで電気が到達すれば「M0」はONします。左の母線が「+極」、右の母線が「−極」とイメージし、コイルに電気が流れてONするイメージです。
左から右に電気が流れるイメージ
このように左側の母線から右側のコイルまでつながればコイルはONします。コイルの位置は基本的に右側で、コイルのさらに右側には何もなく右側の母線に接続されます。(PLCの機種(メーカー)によってできることが違いますが、今回は一般的なラダー図で解説します。)
直列接続(AND)とは
コイルの左側はすべてコイルをONさせるための条件となります。条件は複数書くことができます。次のように「X0」の横に「X2」の接点を追加します。
このような接続を「直列接続」「AND回路」などと呼びます。この場合、2つの接点が同時にONしないと「M0」はONしません。
「X0」だけONした状態です。「X0」は通過しますが「X2」がOFFしているので、「X2」の前で電気が止まってしまいます。
「X2」だけONしても、「X0」がONしていないので「X0」の部分で電気は止まってしまいます。「M0」まで電気信号は届かないので「M0」はONしません。
「X0」と「X2」が同時にONしているときだけ「M0」はONします。これが直列接続(AND回路)です。
並列接続(OR)とは
これは「並列接続」「OR回路」などと呼びます。直列とは対照的で、「X0」または「X2」のどちらか一方がONすれば「M0」はONします。もちろん両方ONしても「M0」はONします。
「X0」がONすれば「M0」はONします。
「X2」がONしても同じように「M0」はONします。
「X0」と「X2」両方ONしても全く問題ありません。これが並列回路(OR回路)です。
直列と並列の組み合わせ
実際には直列回路と並列回路を組み合わせて使っていきます。
ラダー図らしくなってきました。この場合「M1」をONさせるには「M0」と「X2」か「X3」のどちらかがONしなければいけません。「X0」がONすれば「M0」はONします。「M0」の接点を「M1」の条件に使っています。ラダー図はプログラムというよりも配線図なので、電気の流れるイメージで読むと格段に分かりやすくなります。
次はラダー図に使われる接点について、A接点とB接点の解説を行います。
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