シーケンス制御講座
シーケンス制御とは何なのでしょうか?シーケンス制御はプログラム言語ではなく、あらかじめ決められた順序通りに機器を動作させる「制御の方式(手段)」です。このページでは、シーケンス制御の意味・仕組み・身近な例をわかりやすく解説します。
作成日:2010年
更新日:2026年04月16日
- シーケンス制御とは何か
- 洗濯機で理解するシーケンス制御の仕組み
- 工場のロボットアームへの応用
- エレベーターで見るシーケンス制御の具体例
- PLCとシーケンス制御の関係
- 動画で学ぶ
- よくある質問(FAQ)
シーケンス制御とは何か
シーケンス制御(Sequence Control)とは、あらかじめ定めた順序・条件に従って、各段階を順番に実行していく制御方式のことです。工場の自動機など産業分野で広く使われていますが、シーケンス制御そのものはプログラムではなく「制御の考え方・手段」です。
「シーケンス(Sequence)」とは英語で「順番に並んだもの・連続した動作」を意味します。つまりシーケンス制御 = 順序どおりに動作させる制御全般のことです。
あらかじめどのように動作するかをプログラムしておき、そのプログラムどおりに機器を動かします。一定の動作を順序通りに実行するようにプログラミングされた制御がシーケンス制御です。C言語などの汎用プログラミング言語でも実現できますし、かつてはカム機構のような機械的な方法でも実現されていました。
洗濯機で理解するシーケンス制御の仕組み
シーケンス制御のもっともわかりやすい例が洗濯機です。
起動ボタンを押すと、洗濯機は内部のプログラムに従って次の順番で動作します。
- 給水:設定水位まで水を溜める
- 洗い:モーターを動かして衣類を洗う
- 排水:汚れた水を排出する
- すすぎ:きれいな水で洗い流す
- 脱水:高速回転で水分を取り除く
この「給水→洗い→排水→すすぎ→脱水」という一連の動作があらかじめ順番通りに実行されることがシーケンス制御の本質です。人が個別に指示しなくても、ボタンひとつで決められた手順をすべて自動実行します。
工場のロボットアームへの応用
工場のコンベアラインでも同様の制御が使われています。
コンベアで製品が流れてきたとき、ロボットアームは次の手順で動作します。
- センサーが製品を検知する
- ハンドを製品の上に移動する
- ハンドを下降させる
- ハンドを閉じて製品をつかむ
- ハンドを上昇させて指定位置へ移動する
- 製品を机(パレット)に置く
この一連の動作もすべてあらかじめプログラムされています。センサーの信号をトリガーに、定められた順序でアクチュエータを動かす――これがシーケンス制御です。
エレベーターで見るシーケンス制御の具体例
もっと身近な例としてエレベーターがあります。
エレベーターは次の順序で動作します。
- 乗り場のボタンを押す
- 指定フロアにエレベーターが移動してドアが開く
- 乗客が乗り込み、行き先ボタンを押す
- ドアが閉まり、行き先フロアへ移動する
- 到着後、ドアが開く
ボタンという入力条件をもとに、複数の動作が定められた順序で実行されています。これもシーケンス制御の典型例です。
PLCとシーケンス制御の関係
シーケンス制御を実現する手段はさまざまですが、現在の製造現場でもっとも広く使われているのがPLC(Programmable Logic Controller:プログラマブルロジックコントローラ)です。
PLC(シーケンサ)とは:工場の生産設備・自動化ラインを制御するための専用コンピュータです。「シーケンス制御といえば工場の設備」というイメージを支えているのがPLCです。
PLCは主にラダー図(ラダープログラム)と呼ばれる図記号言語で制御内容を記述します。電気回路図に似た書き方のため、電気技術者にも理解しやすい特徴があります。
これから自動設備の設計・保全業務に関わる方、自動ラインを担当される方は、PLCによるシーケンス制御の習得が必須です。次のページではPLCの仕組みをさらに詳しく説明します。
よくある質問(FAQ)
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