シーケンス制御講座
GX Works2を使ってPLC(シーケンサー)にプログラムを転送する方法を解説します。USB・RS232C通信設定の手順から、ラダー回路の書込み、稼働中の設備に使えるRUN中書込み(Shift+F4)まで、PLCプログラム転送の基本を習得しましょう。
【このページのポイント】
- USB接続の場合は「シリアル/USB」を選択し、通信テストで確認する
- 書込みは「オンライン」→「PC書込」から実行する
- 稼働中の設備への書込みはShift+F4(RUN中書込み)を使う
- F4変換がRUN中書込みになる場合は「ツール」→「オプション」の設定を確認する
作成日:2012年03月25日
更新日:2026年05月18日
GX Works2の通信設定方法(USB・RS232C)
シーケンサーとパソコンを接続する前に通信設定を行います。現在の主流はUSB接続です。ここではQシリーズのCPUへの接続を前提に解説します。
GX Developerを使う場合はUSBドライバのインストールが必要です。詳しくはシーケンサー接続方法を参照してください。古いシーケンサーでUSBに対応していない場合はGX Developer版の書込み方法を参照してください。
GX Works2の通信設定画面は、左側のナビゲーションウインドウから表示します。

次のような通信設定画面が表示されます。

一番上の「パソコン側I/F」は、パソコンのインターフェイス設定です。USB接続の場合は「シリアル/USB」のアイコンをクリックします。LANケーブルで接続する場合は「Ethernetボード」を選択します。
シリアルにはUSBとRS232Cがあります。RS232Cで接続する場合は、選択アイコンをダブルクリックして設定します。
近年のパソコンには標準でRS232Cポートがないため、USB変換ケーブルを使用する場合があります。この場合もソフト側からはRS232Cとして認識されるため、「RS232C」を選択してください。
RS232C接続の場合は「COMポート番号」を指定します。COMポート番号はパソコンのデバイスマネージャーの「ポート」項目で確認できます。伝送速度はデフォルト値で問題ありません。
「パソコン側I/F」の設定が完了したら、「シーケンサ側I/F」を設定します。CPUに直接USB接続する場合は「CPUユニット」を選択します。GOT(タッチパネル)経由で接続する場合は「GOT」を選択してください。
PLC1台のみの場合は「他局指定なし」で問題ありません。複数のシーケンサーがある設備の場合は他局指定を活用できます。
設定が完了したら「通信テスト」で接続を確認し、問題なければ「OK」をクリックします。GX Works2では「Connection1」という名前で設定が保存され、複数の通信設定を保存・切り替えることもできます。
複数の接続方法を登録しておくと、現場での作業効率が上がります。
PLCへのプログラム書込み手順
作成したラダー図をPLC(シーケンサー)に書き込みます。

まず灰色の部分がないように変換(F4)を完了させます。次にパソコンとシーケンサーを接続して電源を入れ、メニューから「オンライン」→「PC書込」を選択します。通信設定が完了していれば次の画面が表示されます。

書き込む対象をチェックボックスで選択します。基本的には「パラメータ+プログラム」をクリックしてOKをクリックすれば問題ありません。コメントデータは容量が大きいため、PLCのプログラムメモリではなく標準ROMへ書き込むことをおすすめします。パラメータを書き込む場合はシーケンサーをSTOP状態にする必要があります。
※最近のシーケンサーであれば、プログラムのみならRUN中でも書き込みが可能です。パラメータを除いてプログラムのみを選択してください。

チェックした項目だけがPLCに書き込まれます。必要な項目だけ選択して実行してください。
RUN中書込み(Shift+F4)の使い方
プログラムの一部を修正したとき、稼働中の設備を停止せずに書き込む方法がRUN中書込みです。

プログラムを一部変更したら、通常のF4変換ではなく、「Shift+F4」を押してください。メニューからは「変換」→「変換(RUN中書込)」で実行できます。RUN中書込みはPLCが稼働中(RUN状態)のまま書き込めるため、機械を停止せずにプログラムを修正できます。
ただし、RUN中書込みの条件として、パソコン側のプログラムとシーケンサー内のプログラムが一致している必要があります。通常のF4変換を誤って実行すると不一致になるため、その場合は「オンライン」から書込みまたは読出しを行って一致させてください。
デバッグ作業や完成後の回路修正にはRUN中書込みを使うのが基本です。現場での必須テクニックなので必ず習得してください。
変換がRUN中書込みになる場合の対処法
回路を編集して「F4」キーで変換するとき、RUN中書込みになってしまうことがあります。この場合、PLCと接続していないと通信異常となり変換すらできません。次の手順で設定を変更することで解決できます。
「ツール」→「オプション」を選択します。
左のツリーから「RUN中書込」を選択します。

「変換にてRUN中書込みを実行する」にチェックが入っている場合はチェックを外してください。これで通常のF4変換ができるようになります。
シーケンサーへの書込みが完了したら、次はシーケンサーからの読み出しとモニター機能を学習しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 通信テストでエラーになる場合はどうすればいいですか?
A. 主な原因として①ケーブルが抜けている、②COMポート番号が違う、③PLCの電源が入っていない、④ドライバが未インストールが考えられます。デバイスマネージャーでCOMポートを確認し、GX Works2の通信設定と一致させてください。USB接続の場合はドライバのインストールも確認してください。
Q. パラメータも同時に書き込む必要がありますか?
A. 初めてPLCにプログラムを転送する場合は「パラメータ+プログラム」を選択してください。その後、回路のみを修正する場合はプログラムだけを選択すればOKです。ただし、パラメータを書き込む際はPLCをSTOP状態にする必要があります。
Q. RUN中書込みはどんな時に使いますか?
A. RUN中書込み(Shift+F4)は、稼働中の設備を停止させずにプログラムを修正したいときに使います。デバッグ作業や動作確認中の微修正に非常に便利です。ただし、パソコン側とPLC側のプログラムが一致していることが条件です。
Q. F4を押したらRUN中書込みになってしまう場合の原因は?
A. GX Works2のオプション設定で「変換にてRUN中書込みを実行する」にチェックが入っているためです。「ツール」→「オプション」→「RUN中書込」からチェックを外してください。これで通常のF4変換が使えるようになります。
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