シーケンス制御講座

ラダー回路の作成

シーケンス制御講座 初級編 ラダー回路の作成

このページではGX Developerを使って回路の入力方法と変換方法を学習できます。自己保持回路を実際に作りながら接点やコイルの入力方法を学習できます。入力方法が分からないとラダー図は作成できないので、必ずできるようになってください。

作成日:2012年03月10日
更新日:2022年12月25日

接点やコイルの入力

GX Developerを使用して簡単なラダー回路を入力してみます。ここでは操作方法を覚えてください。まずはGX Developerを起動して、「プロジェクト」→プロジェクト新規作成からこれから使用するシーケンサーのタイプを選択してください。

画面が表示されました。右側の大きなウインドウ内にラダー図を作成していきます。ウインドウ内をクリックすると青色の四角が移動すると思います。キーボードの十字キーでも移動できます。この四角の中に接点などを書いていきます。とりあえず左上に戻しましょう。そして「F5」のキーを押してください。上のアイコンから「a接点」のマークをクリックしても同じです。

このように入力画面が出てきます。これはa接点を入力するのですが、接点の番号の入力を求めてきています。シーケンサー入力I/Oの「X0」に押しボタンスイッチを接続していると仮定します。そこで「X0」と入力してエンターキーを押します。「ツール」→「オプション」から「命令書込時、続けて行なう」にチェックを入れているとコメントの入力画面が出てきます。コメントは分かりやすい名前をつけましょう。ここでは「押ボタンスイッチ」としました。スイッチのことを「SW」や「PB」と省略して書く場合があります。入力が終わったらエンターキーを押してください。

回路作成と変換

それでは上の図のように入力してみましょう。上の図はコメント表示していますが、文字コメントが表示されない場合は上のメニューの「表示」→「コメント表示」にチェックを入れて下さい。右側にある「M0」や「Y0」はコイルです。「F7」のキーを押せば入力できます。上のアイコンにも表示されています。この回路は押しボタンを押すと「X0」が入り、内部リレーの「M0」で自己保持をかけています。そして「M0」が入ったとき「Y0」に出力しています。「Y0」にランプをつければ、ボタンを押すと点灯します。この状態では入力した部分が灰色になっています。これはまだ編集中で、この回路を決定されていないのです。パソコンで日本語入力を行うとき、入力した状態では文字の下に波線が表示され、スペースキーで変換ができます。この状態のことです。日本語入力ではエンターキーを押せば決定されます。GX Developerでは「F4」キーを押してください。

すると画面の灰色が消えます。これで回路は決定されました。この作業を変換と呼びます。メニューの中の「変換」→「変換」でも実行できます。今度はこの回路を修正してみましょう。この回路は自己保持を切ることができないので、切れるようにします。「X1」のb接点を追加します。

するとまた編集した部分が灰色になります。この状態ではまだ決定されていないので、「F4」で変換します。この繰り返しで作業を進めていきます。

補足として上の回路図にて、「M0」の接点が「X0」に並列に入っています。これは「X0」の下にカーソルをあわせて「Shift」キーを押しながら「F5」を押せば入力できます。又は、「X0」の下に普通に「F5」キーから入力して、カーソルを「X0」の右側にもって行き、「Shift」キーを押しながら「F9」を押します。

書き込む回路が完成したら、シーケンサーに回路を書き込んで見ましょう。


PLCへの書き込み

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