シーケンス制御講座

変換できない

変換できない時の対処方法を解説します。

作成日:2019年05月10日
更新日:2022年12月14日


変換できない

「F4」キーを使い変換を行うとき、変換できないことがあると思います。また、自動的にRUN中書込動作となり、変換できない場合もあるかもしれません。これらの簡単な対処方法を説明します。

このようなメッセージが表示される場合は単純に回路の配置が悪く、物理的に変換できない場合です。たとえばこんな感じです。

上記のような場合は「Y1」の接点がどこにも接続されていないため変換できません。削除するか正規の位置に接続してください。

一見何も問題ないようにみえますが、赤枠の中に何も条件が入っていない(ただの罫線)ため変換できません。これは形で覚えてください。このような形は変換できないので次のようにしてください。

それぞれの接点の左側を、左の母線に直接接続してください。回路の内容は全く同じです。これで変換は可能です。また、一部の例外を除き条件(接点)自体がない回路は変換できません。

このようにそもそも条件がない回路は変換できません。常にONしている感じがしますが、何かしら接点を入れてください。

RUN中書込みになる

次は変換できますが、なぜかRUN中書込みとなりオフライン状態での変換ができない場合の対応です。回路を編集し「F4」キーを押すと次のような画面が表示されることがあるかもしれません。

RUN中書込するつもりはないのですが、勝手にRUN中書込なります。「はい」を押してみます。

PLCと接続されていないのでエラーとなります。しかたないので「OK」を押します。

これは処理できないので、編集した回路を元に戻すかどうかきいています。「はい」を押すとせっかく変更した回路が元に戻るので「いいえ」を押してください。

この現象は変換時にRUN中書込みを同時に行う設定になっているためです。設定を変更します。

メニューの「ツール」→「オプション」とクリックします。

左側のRUN中書込をクリックすると、右側に変換(+コンパイル・・・)という項目があります。ここにチェックが入っていたら外してください。

チェックを外したら「OK」を押してください。すると先ほどの回路は「F4」キーで変換可能です。


接点動作確認

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