シーケンス制御講座

機械保全技能検定2021年度2級

シーケンス制御講座 中級編 機械保全技能検定 機械保全技能検定2021年度2級

2021年度 機械保全技能検定 電気系保全作業 2級 実技試験の試験問題の解説です。問題は事前公開用を使用していますので、当日公開部分はご自身でご確認いただくか、問題内容を教えてもらえれば追記します。事前公開では”仕様1”と”仕様2”の問題が公開されており、これらの内のどちらかが当日出題されるみたいです。又、事前公開では黄ランプと緑ランプの動作は表示されていません。この部分は当日自力で解答する必要があります。
そのため、事前公開部分は“仕様1”、”仕様2”共に回路が作れるようになっておいてください。さらに黄ランプと緑ランプの動作はある程度予測しながら練習しておいた方がいいと思います。

機械保全技能検定は電気機器組み立て(シーケンス作業)よりも難易度は低いと思いますが、タイムチャートだけは読めるようになっておく必要があります。

IOは下記のように共通で決めています

  • XO:黒押しボタン
  • X1:黄押しボタン
  • X2:緑押しボタン
  • Y0:白ランプ
  • Y1:黄ランプ
  • Y2:緑ランプ

作成日:2024年07月08日
更新日:2024年07月08日


仕様1

ここの問題のポイントですが

  • 「黒押しボタン」や「黄押しボタン」を単体で押しても「白ランプ」は点灯しない。
  • 「黒押しボタン」を押しながら「黄押しボタン」を押すと「白ランプ」が点灯する。
  • 「白ランプ」が点灯すると「緑押しボタン」を押すまで点灯し続ける。

事前公開部分では、「黄ランプ」や「緑ランプ」の動作が公開されていないので、動作はとても簡単になります。

「黒押しボタン」を押しながら「黄押しボタン」を押すと「白ランプ」が点灯するということは、「黒押しボタン」と「黄押しボタン」を同時に押すと「白ランプ」が点灯して自己保持する回路を作ればいいだけです。

これは「黄ランプ」や「緑ランプ」の動作が公開されていないので、これだけの回路になります。「黒押しボタン」(X0)と「緑ランプ」(X1)が同時に押されたら「白ランプ」(Y0)が点灯します。また、「白ランプ」(Y0)が点灯した後、「黒押しボタン」(X0)と「緑ランプ」(X1)を放しても「白ランプ」(Y0)は点灯し続けなければいけません。
そのため「Y0」の接点を使って自己保持をかけています。

そして「緑押しボタン」(X2)を押せば「白ランプ」(Y0)は消灯するので、「Y0」の自己保持解除条件に「X2」のb接点を入れています。

ここまでが事前公開用の問題解説となります。

仕様2

仕様2のポイントは

  • 「黄押しボタン」を押すと「白ランプ」が点灯する。
  • 「黄押しボタン」を押しても「白ランプ」が点灯しないことがある。
  • 「白ランプ」が点灯すると「緑押しボタン」を押すまで点灯し続ける。

「黄押しボタン」を押すと「白ランプ」が点灯する時としない時がある。これは「黄押しボタン」を押す前に「黒押しボタン」押した場合、「黄押しボタン」を押せば「白ランプ」が点灯します。

  • ①「黒押しボタン」を押す。
  • ②「黄押しボタン」を押す。
  • ③「白ランプ」が点灯する。

必ず上記の順番で押す必要があります。例えば「黒押しボタン」2回押した後、「黄押しボタン」を押しても「白ランプ」は点灯しません。又、最初に「黄押しボタン」をおして、「黒押しボタン」→「黄押しボタン」と順番に押しても「白ランプ」は点灯しません。
ここでのポイントは、順番に押せば「白ランプ」が点灯する。そして間違えた操作をすると「白ランプ」が点灯しないようにロックをかけることがポイントとなります。最後に「緑押しボタン」で「白ランプ」点灯状態やロック状態を解除します。

まず最初に、間違った操作をするとロックしたいので、「M0」のリレーでロックするようにします。一番最初に「黄押しボタン」(X1)が押されたらロックしないといけないので「X1」の接点を入れておきます。「M0」がオンしたらロックするように自己保持をかけます。

2番目のブロックは、最初に「黒押しボタン」(X0)が押されたら、正しい順番なので「M10」で自己保持かけます。「M10」は正しい順番に押されているというリレーです。そしてこの「M10」がONすれば次は「黄押しボタン」を押すのですが、この時「M0」のロックが入らないように最初のブロックの「X1」の隣に「M10」のb接点を入れておきます。これで「黒押しボタン」→「黄押しボタン」と順番に押せば「白ランプ」(Y0)が点灯します。一度点灯すると点灯状態となるので自己保持かけます。

そしてもう一つの間違えパターンは「黒押しボタン」(X0)を2回連続で押した場合です。この場合もロックをかけないといけません。そこで「M0」がONする条件に「M10」がONしている時に「黒押しボタン」(X0)が押されたという条件を追加します。ここに追加する「X0」はパルス接点としてください。パルス接点でないと、少し押しただけで2回押されたことになり、即ロックがはいってしまいます。
またロック用の「M0」のリレーを一番先頭に書いている事もポイントです。先頭に「M10」のコイルを持ってくると、「黒押しボタン」(X0)を押す→「M10」がONする。そのまま下のブロックを実行するので、「M10」の接点がONした状態になり即ロック(「M0」)がONしてしまいます。先頭に「M0」を持ってくることで、「黒押しボタン」(X0)を押す→まだ「M10」がONしていないので「M0」はONしない→次のブロックを実行して「M10」がONする。「黒押しボタン」(X0)の接点はパルス接点なので、次のスキャンではOFFするので、一回「黒押しボタン」(X0)を押しただけでは「M0」はONしません。

ここまでが仕様の参考回路です。ただし仕様1と同様に「黄ランプ」や「緑ランプ」の動作が公開されていませんので、実際の難易度はもう少し高いかと思います。事前公開問題では仕様1と仕様2の難易度が大きく違いますが、「黄ランプ」や「緑ランプ」の動作が公開されると同じくらいの難易度になると思います。そのため仕様2程度はできるようになっておいてください。



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